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隆祥館書店

  • 執筆者の写真: 井筒 清史
    井筒 清史
  • 2020年1月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年8月5日

本屋巡りやカフェ巡りに関してこれから追々書いていこうと思いますが、まず最初にご紹介したいのが隆祥館書店です。



大阪メトロの谷町6丁目駅7番出口すぐにある書店で、高津高校出身の創業者 二村喜明氏が5年前にお亡くなりになり、娘さんで元シンクロナイズドスイミングの日本代表選手だった智子氏が現在店主をされている


13坪の敷地に所狭しと本が並んだ本屋さんになります。





本屋さんの流通には取次という会社があり、日販とトーハンという二大巨頭がシェアのほとんどを占め、寡占が続いています。


取次がこの本屋さんにはこの本が売れそうと過去のデータから割り出した仮説を基に本を本屋さんに配る(配布制度)ので、実は本屋さんには本を選ぶ権利はないということになります。



隆祥館書店は人が見て不快になるような本は絶対に置かないというポリシーがあり、嫌韓、嫌中といったヘイト本は配布されても店頭には置かず、すぐに取次に返品してきているようです。


これはどういうことかというと仕入れた本はすぐに取次に入金しないといけないのですが、返品する本はすぐには返金されず、しかも25日分しか返金されないらしいのでお金が潤沢にある訳ではない町の小さい本屋には経済的に負担がかかるということになります。



他の町の本屋さんはヘイト本は売れるし、経済的に負担がかかるし、ということで返品せずに、売りたくないけど売れるから、生活の足しになるからと返品はしないことは多くあると思いますが、隆祥館書店はそれをやらずに生き抜いてきた、その根性に敬意を表したいと個人的には思うのでした。



知子氏は顧客1,500人分の嗜好を覚えてはるみたいで、このお客さんは前にこの本買ったから、次はこの本お勧めできるかもとプッシュ型のお勧めをしてくれるみたいで、そういう努力が隆祥館書店の強みとなってるみたいですごいお店だと思います。



一度立ち寄ってもらえると面白いと思います。




私が隆祥館書店を知るきっかけになった本。

涙が出た本で本屋さんが好きな人にお勧めです。


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